書評ブログ

日々の読書の記録と書評

科学

ケーキの切れない非行少年たち(宮口幸治)

[楽天]ケーキの切れない非行少年たち [Amazon]ケーキの切れない非行少年たち 著者は長年小児の発達障害外来や少年院の矯正医官を勤め、非行少年と接する機会が多かった。その経験から、非行少年の認知能力の実態や認知能力と再犯との関係の考察、そして…

カズイスチカ(森鴎外)

casuisticaというのは、症例集とか、臨床報告という意味のようである。 主人公の花房が医学部を卒業する頃、開業していた父親の代診をしていた思い出を語る形で展開する。おおかた鴎外自身の駆け出しの思い出が背景にあるのだろう。 父親は最新の外国の医学…

代替医療解剖(サイモン・シン/エツァート・エルンスト)

医学の歴史を見ると、それまでの常識を覆す治療法を臨床試験によって証明することで発展を果たしたことが時々あった。 それでは、現代医学ではその効果が解明されていないとされる代替医療は、本当に有効なのだろうか? 鍼・ホメオパシー(私はこの本で初め…

睡眠負債 『ちょっと寝不足』が命を縮める(NHKスペシャル取材班)

毎日少し寝不足気味、休日になると朝なかなか起きられない、日中眠いときは少し昼寝して目を覚ましている、自分はショートスリーパーだと思っている…。そんな人は体に「睡眠負債」が積み重なっている。睡眠負債が積み重なると、認知症やガンの原因になること…

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ(大栗博司)

楽天ブックスはこちら 第一線の物理学者が、今日の物理学の最重要テーマ『重力』について、最先端の話題を巧みな比喩を織り交ぜながらわかりやすくかつ正確に解説してくれる。 重力の研究はニュートンがリンゴを見て重力のアイディアをひらめき、惑星の公転…

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