書評ブログ

日々の読書の記録と書評

山崎豊子

女系家族(山崎豊子)

代々女系(長女が婿を取って家督を継ぐ)で続いてきた大阪船場の老舗問屋の相続ゴタゴタストーリー。これまで何度もドラマ化されている。 山崎豊子は、初期の大阪船場の商人モノと後期の社会問題や社会現象を題材にしたドロドロ劇が多いのだが、これは両者を…

花紋(山崎豊子)

大阪河内長野の大地主の家に生まれた総領娘が恋に短歌に生きようとするも、あまりに封建的な家に縛られ、陰鬱のうちに過ごした一生を描く。

大地の子(山崎豊子)

楽天ブックスはこちら 終戦時に中国に取り残された孤児と日本に帰還した父親の数奇な運命を、壮大なスケールで描いた感動作。 ソ連と満州国国境に近い日本人開拓村にいた松本勝男は、1945年8月9日のソ連侵攻で両親と生き別れ、一緒に逃げた妹あつ子ともやが…

花のれん(山崎豊子)

(楽天)花のれん (Amazon)花のれん 大正から昭和初期に、お笑いのプロモーターとして一世を風靡した女性の強烈な生涯を描く。吉本興業がモデルとも。 日露戦争直後、大阪の呉服屋のぼんぼんに嫁ぐ多加。しかし夫は甲斐性なしで、毎日落語見物に出かけては…

しぶちん(山崎豊子)

Amazonはこちら 山崎豊子初期の中・短編集。 船場狂い大阪の商業の中心地だった船場への憧れが高じ、船場に異常に執着するようになった商家の変わったおばさんのお話。執着が高じて船場の老舗を盛り立てていく…。 死亡記事新聞社に入社した女記者が人事部長…

暖簾(山崎豊子)

Amazon 楽天 明治・大正・昭和と親子二代にわたって受け継がれる大阪、船場商人の魂の物語。店の軒先に掲げる暖簾が、家業の象徴、また魂を次代に引き継ぐDNAとして親子の精神的な支柱となり、家業を導いてゆく。 明治29年に、先代が淡路島からほとんど身…

ムッシュ・クラタ(山崎豊子)

山崎豊子といえば、読み応えタップリの長編を思い出すが、これは短編・中編集。夫婦関係の無常を描いた作品が多い。収録作品…ムッシュ・クラタ 晴れ着 へんねし 醜男

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