書評ブログ

日々の読書の記録と書評

しぶちん(山崎豊子)

Amazonはこちら 山崎豊子初期の中・短編集。 船場狂い大阪の商業の中心地だった船場への憧れが高じ、船場に異常に執着するようになった商家の変わったおばさんのお話。執着が高じて船場の老舗を盛り立てていく…。 死亡記事新聞社に入社した女記者が人事部長…

天地明察(冲方丁)

江戸時代初頭に精密な天文観測と算術を駆使して改暦を実現し、江戸幕府の初代天文方になった渋川春海の活躍を描く。

警視庁情報官 サイバージハード(濱嘉之)

警視庁情報官のシリーズ第5弾。秋葉原を管轄する警視庁万世橋署署長に栄転した黒田警視が、管内で発生した不正出金事件を端緒に宗教団体の大掛かりなサイバーテロを暴く。

警視庁情報官 ブラックドナー(濱嘉之)

父島警察署長から情報室に返り咲いた黒田警視が世界を股にかけた臓器売買ビジネスの闇に斬り込む。

暖簾(山崎豊子)

Amazon 楽天 明治・大正・昭和と親子二代にわたって受け継がれる大阪、船場商人の魂の物語。店の軒先に掲げる暖簾が、家業の象徴、また魂を次代に引き継ぐDNAとして親子の精神的な支柱となり、家業を導いてゆく。 明治29年に、先代が淡路島からほとんど身…

警視庁情報官 トリックスター(濱嘉之)

詐欺集団に「黒ちゃん」こと黒木警視以下警視庁総務部情報室が挑むシリーズ第3弾。今回も日本社会の裏情報満載。

警視庁情報官 ハニートラップ(濱嘉之/原題 公安特命捜査 警視庁情報官2)

中国が仕掛けたハニートラップに嵌められて防衛機密を漏らすという最近ありがちな犯罪を黒田警視以下警視庁情報室の面々の活躍で検挙する。警視庁情報官シリーズ第2弾

ムッシュ・クラタ(山崎豊子)

山崎豊子といえば、読み応えタップリの長編を思い出すが、これは短編・中編集。夫婦関係の無常を描いた作品が多い。収録作品…ムッシュ・クラタ 晴れ着 へんねし 醜男

警視庁情報官 シークレット・オフィサー(濱嘉之)

警視庁の超優秀なノンキャリアの公安マンを主人公に据えた、公安モノの警察小説シリーズの第一弾。現代日本に蠢く裏社会をリアルに描く。情報の質と量に圧倒される。

臨場(横山秀夫)

言わずと知れたテレビドラマの原作。 主人公の倉石警視は、 豪放で、一匹狼で、しかも非常に優秀な検視官。終身検視官だの、クライシス・クライシだのと綽名される。心酔する者は多いが上にとっては扱いにくいタイプの典型である。 倉石はすべてにおいて鋭さ…

動機(横山秀夫)

Amazon 楽天 警察とその周辺の人々にまつわる事件を取り上げた短編推理小説集(「逆転の夏」だけはやや趣が違う)。警察内部の不祥事あり、警察回り記者の引き抜きあり、裁判官の居眠りあり。その陰には必ず意外な犯人と意外な動機がある。そういう「中の人…

陰の季節(横山秀夫)

amazon 楽天 警察内部の不祥事や県警本部の職務を題材にした、異色の短編推理小説集。ドラマで取り上げられることが少ない人事・監察・議会対策に携わる県警本部警務部の警察官が奔走する。 全ての話に用意されている大どんでん返しがとても面白く、推理小説…

あかね空(山本一力)

楽天ブックス版 あかね空 京都で鍛えた豆腐作りの腕を頼りに江戸に出てきた栄吉と妻おふみ、そして3人の子供たちの家族ストーリー。全編を通して人情に溢れ、泣かせる作品。直木賞受賞作とのこと、相応しいと思う。 《第一部》栄吉は江戸の深川で豆腐屋を開…

良寛(立松和平)

楽天ブックス 上巻 下巻 江戸時代の禅僧良寛の伝記。 子供の頃に読んだ百科事典の影響で、良寛には子供好きで、一日中子供と手まりをついて遊んでいたいい人というイメージが強かったが、若いころに厳しい修行に打ち込み成就してきた宗教者としての太い背骨…

倫敦塔(夏目漱石)

Amazon(kindle) 楽天kobo 主人公が見物に行ったロンドン塔で、かつてここで非業の死を遂げた人物の悲哀の姿を想像し、目の前の風景のように活写した幻想的な作品。漱石自身がロンドン留学中にロンドン塔を見物し、この記憶を下敷きにしたのだろう。

満韓ところどころ(夏目漱石)

Amazon(kindle版) 楽天kobo 漱石の友人中村是公(満鉄総裁)に招かれた満州旅行の紀行。日本の都会とは雰囲気の違う大連の街並みや広大な満州の田園風景、そして戦後間もない日露戦争の激戦地旅順の様子がくっきりと描かれている。作中で何度も謳われる当…

明暗(夏目漱石)

Amazon 楽天ブックス 新婚の由雄とお延。しかし二人はどこかよそよそしく、しかも派手好みがたたり家計は火の車。由雄が手術費用を実家に無心するに至ってついに父親もキレ、援助を渋るようになる。お延が奔走し、お延の叔父の援助を受けることになったのだ…

草枕(夏目漱石)

Amazon 楽天ブックス 写生旅行に出た主人公と宿の女主人の恋愛物語(東京帝大の教壇で'I love you.'を「月がきれいですね」と訳すよう指導した漱石にとって、これは官能小説とすらいえるのではあるまいか)。主人公が語る漱石の芸術論も興味深い。

坊っちゃん(夏目漱石)

(Amazon) 坊っちゃん(楽天) 無鉄砲な坊っちゃんが数学教師として松山に赴任して始まる痛快ストーリー。ストレートな人物描写と江戸っ子らしい坊っちゃん自身のナレーションが小気味良い。

ハゲタカ(真山仁)

楽天版(上巻 下巻) ハゲタカ→ハゲタカ2→レッドゾーン→グリード と続くハゲタカシリーズの第一幕。 2000年頃の平成不況にあえいでいた日本で、不良債権や経営が傾いた会社を安く買って短期間でボロ儲けする外資系投資銀行は、死肉をむさぼるハゲタカと言わ…

吾輩は猫である(夏目漱石)

Amazon 楽天 旧制中学の英文教師(『リードル』という)苦沙弥先生の飼い猫の目を通し、西洋文明に染まった当時の中流階級を皮肉を込めて面白おかしく描く。職業といい病歴といい、苦沙弥先生には漱石自身が投影されている。余裕派の面目躍如。 《Amazon》吾…

炎熱商人(深田祐介)

(楽天版 上巻 下巻) 今年亡くなった深田祐介が直木賞を受賞した出世作。30年程前にNHKでドラマ化。ラストシーンがかすかに記憶に残っている。 高度成長期の日本で木材需要が急増し、中堅商社がフィリピン、ルソン島のラワン材の新規取引に走る。 人格者の…

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