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書評ブログ

日々の読書の記録と書評

道草(夏目漱石)

外国留学から帰ってから大学に勤め、教育に、執筆に多忙な健三。妻とは喧嘩が絶えないばかりか、養父母が金をたかりに来て(養父母が二人がかりでにたかるのではなく、養父と養母がそれぞれたかりに来るのである)、気が休まらない。そうこうしているうちに妻の出産が近づきますます忙しくなる。そんな健三の毎日と心の動きが微に入り細に描かれている。

漱石自身の軌跡とこの小説の設定が酷似しており、漱石が自らの体験を書いたのではないかと見る向きもある。また、2ページ程度に小分けにされた小節100個程度からなり、明らかに新聞小説を一冊にまとめた体裁である(事実、初出は朝日新聞への連載)。妻はヒステリーだの娘は不細工だの産まれたばかりの娘が怪物みたいだのと新聞にぶちまけられては、家族も大変だ…。

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